土佐錦魚 土佐金 トサキン TOSAKIN
(高知県天然記念物)

土佐金は、土佐で代々愛好され育てらてきた伝統の金魚です。尾ひれが特徴的で、尾ひれの美しさは世界一かもしれません。尾ひれ両端が捲くり上がり優雅な形をしています。熱心な愛好家も多く、品評会も盛んに開かれています。トサキンは高知県の天然記念物に指定されています。数多い金魚の中でもこのトサキンと地金(愛知県)の2種類だけです。

トサキンは、デパートや大きな金魚屋さんでまれに見かけることはなかなか出来ない珍しい金魚です。たまに(幸運にも)2cm程度の当才魚が販売されています、値段は1000から1500円程度です。

 


トサキンの飼育

  トサキンを飼育したことがありますが、なかなか難しい金魚です。一般的には水温、水質にデリケートといわれており、水質の変わる梅雨どき、秋口が要注意のようです。
  当才のトサキンを購入したら、特に金魚鉢の水には注意が必要といわれています。他の金魚鉢からの水(又は青水)か購入してきたことろから入手した水が良いようですが、入手できない場合には、「必ず中和材で中和した水道水」は最低必要です。後はエアポンプでのエアレーションも欠かせません。

品評会等を目指すトサキンは独特の飼育容器で飼うのが正統の飼育方法で、容器は「丸鉢」と呼ばれるお椀型の容器です。直径60cm、深さ25cmのモルタル製の容器です。尾ひれの反りを作るのに必要とされています。
 
  当才魚の購入も目安としては、どうしても尾ひれの大きさに目をうわばれがちです。(わたしも尾ひれの大きなものを購入しました。)しかし正しい選別方法は、体型のバランスが重要だそうで、尾ひれのほうは成長するに従い、尾ひれも立派に成長するそうです。ある方のお話では、当才であまり尾ひれが大きなトサキンは、バランスがくずれてひっくり返るそうです。

 

哀愁と奇跡のトサキン歴史


  トサキンを眺めているとなぜかその姿に、そこはかとなく哀愁を感じます。そこには哀愁と奇跡のトサキン歴史が秘められています。
現在のトサキンの品種を固定したのは、土佐の須賀亀太郎氏といわれています。この美しさはの元祖は、琉金の突然変異かもしくは、琉金と大阪ランチュウの混血といわれています。戦前は地元の方に愛され美しさを競う品評会も盛んだったようです。
  しかし悲運にも昭和20年7月の高知空襲でトサキンもほぼ全滅の憂き目に遭い、さらに追い討ちをかけるように翌昭和21年12月の南海大震災でトサキンも全滅したかとおもわれました。しかし奇跡的に「田村広衛」氏の震災をうけた自宅の中に金魚鉢から数匹のトサキンが発見され、これらのトサキンから現在のトサキンが復活したと語り継がれています。